雨音と自動人形 感想
OPとEDは凄かったですね。
OPとEDの力の入りよう、特にEDに関して琴線に触れる楽曲だったのですごく良かったです。ハイクオリティなムービーと楽曲。とても無料でプレイできるゲームに収録されるクオリティのそれではありません。それだけにシナリオの物足りなさが目立った印象でした。
メイドと博士の回想が展開されるのは物語終盤ですが、核心的なものは終盤でも2人のなんてことないような想い出は序盤に少し打ち明けられたら、もう少し博士の存在を身近に感じることができたんじゃないかなと思いました。美月ちゃんも最後重要な存在となっていたので、序盤のシーンでももう少し掘り下げられたら良かったかなと思いました。少し自分の中で印象が薄かったです。
上記の通り博士の存在は自分の中では遠かったのですが、それでも博士の最後の台詞は中々印象深いものを感じました。アンドロイドの方が人間らしく人間のほうがアンドロイドらしくなってしまっている本作の世界観の歪みが上手に描かれていたように思いました。なにより彩の最後の台詞に対する雪村の返事が、残酷でありながらも優しくて切ない気持ちになりました。
終のステラでも思ったのですが、人間の代わりにアンドロイドが役目を担うというのは少し寂しい気持ちを感じてしまいます。