さよなら、うつつ。 感想
う~~~ん。正直微妙。
最初の主人公が抱える悩みは共感できるものもあったが、物語が進むにつれて置いて行かれた感がしました。
ここのサークルの魔女魔少魔法魔はメッセージ性が強烈で、しかしとても考えさせられるものだったので今作も何かしらのメッセージ性を期待していましたが、少なくとも僕はあまり何も伝わらなかったです。
しかしヤク中が演出する狂気さはとても伝わってきました。最初は現実と夢の間で揺れる主人公が徐々に夢のほうへと傾倒していく(おかしくなってく)様を、主人公の内面をふんだんに描き、それがだんだん現実に溢れてくことで、それがまともだった頃と比べてアクセントになることで強烈に印象づけられたのだと思いました。
僕も素晴らしき日々をプレイし終わったあと、当時所属していた文芸サークルで月に1回任意で書いて感想を共有できる場で用意した短編にすごく影響を受けたので、こういう作品を生み出したくなる気持ちはとてもよく分かるなぁと思いました。